(2013年8月23日にアップした内容です)

誰のために役に立つのかわかりませんが、今やっている勉強のスタイルについて書いてみます。

先日の記事で書いたようにコウノメソッドをスタートさせ、まずは院内で定期的に診ている認知症患者さんの診断や治療を振り返っています。一方で、ありがたいことに「病院のブログを読んで来ました。」と患者さんを連れてこられるご家族も現れて、これまで以上に急ピッチで実力をつけなければ…とお尻に火がついた状態です。患者さんとご家族の方々、発展途上ではありますが力を尽くしますので、お付き合いをどうぞよろしくお願いします。

 インターネットが普及した今は、本当にいい時代だと思います。病気のことを知りたい!とご家族が思えば、インターネットで検索すれば世界中の情報を手に入れることができるのですから。家族のためにと必死に勉強した家族が、その病気に関心のない医者の知識レベルを上回ってしまう…そんなことがあちこちで起こりうる時代です。

 ネットを活用しているのは実は私も同じです。河野先生の『認知症ブログ』を読んで勉強しています。どこよりも新しく有益な情報が手に入ります。ただ、自分自身の経験では、ネットだけで最初から最後まで行けるかと言うと…いくつかの落とし穴があるとも思います。

まず、ネットの情報は玉石混交で、まっとうなものから、利益が目的のインチキくさいものまで幅があるので、情報を取捨選択する力は間違いなく必要です。そして、これは信頼が置けそうだというものが見つかっても、ブログなどの時間の流れと共に発信される情報では、初心者が一から習得するのには、なかなか頭を整理するのが難しい面があります。

 個人的な認知症の勉強を振り返ってみます。

 最初はiPadで認知症ブログを端から読んで知識を得ようとしましたが、正直医者のはしくれである自分でも全く歯が立ちませんでした。「ナイフの刃様委縮って…なんだっけ?」と用語の理解もおぼつかない初心者だったので、膨大な情報の海におぼれているようで、かえって混乱してしまいました。

 やはりスタートは紙媒体で…と言うことで教科書を購入。一通り読んだところで、情報を整理し今後もすぐ取り出せるようにと認知症ノートを作成し、疾患ごとにまとめていき、それを読み返すことでようやく頭の中が少し整理されました。院内の勉強用にと資料を作ったことも、復習・定着効果があったと思います。

勉強認知症の

そして先日ようやく、満を持して認知症ブログに戻ってきました。基本的な知識が整理されたので、新しい情報もすんなり吸収することが出来ます。ようやくこの宝の山を生かすことが出来る、と嬉しくなりました。アナログ人間で線を引いたり付箋を貼ったりそれをノートにまとめたりという作業でより吸収力がアップする方なので、少し大変(いや、かなりかも)ですがブログをプリントアウトしてファイルし、紙ベースで勉強しています。何しろ週1回の更新で1回分が20ページなどと莫大な量なので、とりあえず2013年分だけ…。せっせと消化しているつもりですが、翌週になると新しい記事がまた更新されるので、なかなか進んでいないように見えます。

勉強と言うと何やら堅いイメージがありますが、疾患ごとに担当している患者さんを思い浮かべて、確かにあの人はこんな症状があったのか、あれはこういうメカニズムだったのかとか、じゃああの方は次回こうしようああしようとメモしたりと、日々の業務とリンクしているのでとても楽しい作業なのです。

ちなみに最近の私はもっぱら朝型で、子供と寝かしつけた後に自分も10時頃には寝てしまい、朝に早めに起きて勉強しています。独身だったり子供がいない頃に比べると時間的な制限ができて、今になるとあの頃は楽だったな…と思いますが、不思議なことに当時より今の方が沢山勉強しているのが面白いところです。

今日はこんなところで。皆さん、素敵な一日をお過ごし下さい。私も今日は子供の3歳のお誕生日なので、家族でケーキを食べてお祝いしようと思います。