先日病棟でクスッと笑った話。

大部屋で私の90ウン歳の男性患者さんが、

「ブドウみたいに丸くて、甘くて、プチプチしているのが食べたいんだ!」

と看護師さんに一生懸命自分の食べたい物をアピールされていました。

甘くて、ぶどうみたいに丸くて、プチプチしているもの。皆さんわかります?

ちなみに私が一番に思い浮かんだのは「グミ」でした。プチプチしていますよね。でも90歳になじみの食べ物とは言えませんね。別の看護師さんが思い浮かべたのは、イクラだったようです。イクラを甘いと言っていいのかな。

病棟で対応していた看護師さんもこのなぞなぞの正解がわからず困っていたところ、向かいのベッドで静かに佇んでいた同年代の患者さんがボソッと一言。

「甘納豆じゃろ。」

すると言いだしっぺの患者さん、

「そうじゃ。甘納豆じゃ!!」

と深く頷いたのだそうで。さすが同年代はわかっておられます。

晴れてこの方の元には個包装された甘納豆が届けられ、いまや主食は甘納豆では…というぐらいの勢いで食しております。黄疸とむくみが出てお粥などは徐々に受け付けなくなっていると言うのに甘納豆だけはせっせと食べる日々が続いたのですから、貴重なカロリー源に感謝。そしてこのなぞなぞに正解を与えてくれた向かいの患者さんにも感謝!

感染管理の問題とか男女別のベッドコントロール、プライバシーなどの側面からは個室が望ましいのは承知の上で、それでもこのようなほのぼのとしたやり取りを聞くと、大部屋の人間関係がもたらすメリットも捨てがたいな…と思うのでした。

甘納豆