今日のとても嬉しい外来。

80歳台半ばのLPC(レビー・ピック複合型認知症)の患者さん。診察室に歩いて入ってきてました。パーキンソニズムがあり小刻みですが、杖も使わずしっかりした足取り。

ご家族いわく 「先生に歩いている所を見せるんだって言うから、車いすは待合室に置いてきました。」

この方は発症してから5年間、他院で治療を受けてきました。被害妄想に始まり、暴言暴力、徘徊、介護者の姿が見えないと大声で叫ぶなど陽性症状のオンパレード。精神科入院の手続きを取られたり警察に保護されたり内科入院途中で強制退院になったり、筋金いりです。

2年前にコウノメソッドで治療をしたところ、主治医の予想を上回るレベルで症状が改善。いつもはにかむ様な可愛らしい笑顔で笑い、両手で握手してくれる優しい女性に戻りました。(変わったのではなく、戻ったのです。) 家族の方の外来での口癖は 「先生、おかしいほど調子がいいんです!」「今まで一番いいんです!」

大変な思いをしている家族の背中を押すモデルになって頂きたい…と写真撮影をお願いしたら、ご家族から予想外のお言葉。

「この写真を見て先生の治療を受けようと思ってくれる家族がいるなら、どんどん写真を載せて下さい。顔にモザイクかけないでいいですからね。」

川上さん

外来中、不覚にも涙が出そうになりました。こんな方を乱発できるように、私頑張ります。