梅雨明けから一転、一気に暑~い夏がやってきましたね。

今日は70歳台後半の女性のお話。つい4年前まで氷川きよしのコンサートに行くほど元気だった方です。H24年に突然「コンサートなんて行かない!」と怒りっぽくなり、白髪も染めなくなりました。荷物の紐を結んだりほどいたりを繰り返すなどの行為あり。(常同?)

近くの‘専門科’を受診し、アルツハイマーの診断でアリセプトを処方されたようですが、家族いわく開始後に動きが悪くなったとのこと。

2年前から施設に入所しており、現在は息子のことを兄と思うなどかなり認知機能は低下しています。半年前から日中も寝ている状態。これまで波はあるものの食事はそこそこ摂れていたようですが、6月下旬からは食事も水分もほとんど摂らなくなりました。家族が点滴をお願いするも応じてもらえず困っていたところ、あるスタッフが「市立病院に行っちゃえば…」とこそっと耳打ちし、‘内緒で’受診に踏み切ったようです。娘さんの思いつめた表情が印象的でした。

初診時、車いす上で体が斜めに傾いており、呼びかけにかろうじて開眼するもすぐに寝てしまう状態。年齢をお聞きすると「37歳」(同級生でしたか)長谷川式は桜・猫・電車の復唱もできず0点でした。歯車様固縮もあり。頭部CTでは前頭葉・側頭葉を中心に萎縮が著明です。レビーがメインのLPCなのかな、と考えました。

入院後は補液をしつつ、薬の調整を開始しました。アリセプトを中止。食欲セットであるドグマチールとプロマックの内服を開始。(1カ月限定)3日間シチコリン点滴、少し遅れてリバスタッチパッチ、ニューフェルガードLAの導入。日中開眼していることが多くなり、呼びかけると「ありがとう」「嬉しいよ」としっかり返事を返して下さるように。

また言語療法士の本多さんの協力を得て、食事の形態を工夫してもらいました。幸い食事はむせずに上手に飲み込めます。ご家族がとにかく根気強く食事介助をして下さる姿に頭が下がります。本人が好きな甘い物を上手に間に挟みながら時には1時間かけて。なんと全量摂取できるまでに回復しています。近いうちに退院し、外来通院を開始する予定。

「こんなに良くなるなんて!」とご家族に喜んで頂き、その笑顔に幸せをおすそ分けしてもらっています。スタッフの機転の利いた一言に救われました。どうもありがとう。

スイカ割り

わが家の子供たちも夏を満喫しております。