こんにちは。

認知症の方と家族が、どうしたら笑顔で暮らしていけるかな…ということを考えれば考えるほど(テレビを見ていても町を歩いていても、色々なことを認知症に結び付けて考えてしまうのは職業病でしょうか。)医療という狭い領域だけで対応することの限界を感じます。医療者としてはもちろん医療に力を尽くしつつ、地域づくりという視点でも何かいいアイディアがないかな、と考えてきました。

考えてみたのがこんなアイディア。名づけて『お互いさまプロジェクト』!

【お互い様プロジェクト】

定年後まもなく気力体力が充実し時間に余裕がある60-70年代の方に、地域ぐるみで上の世代のサポートをしてもらう仕組みを作ってはどうか。(少し上の世代を助け、ゆくゆく少し下の世代に助けてもらうという相互扶助の考え方)

メリット)

・子世帯一戸当たりの介護負担が減り、介護離職をせずに在宅介護を続けられる可能性がある。

・60-70歳は認知症や寝たきり高齢者の生活を「5-10年後の自分の姿」と捉えて危機感を持っている。近親の家族ではない第3者として介護に関わり知識を得ることが、無知からくる恐怖を緩和し、「認知症になっても要介護状態になっても、このようなサポート体制があるから大丈夫だ。」と自分の未来にも希望が持てる。

・認知症を発症させやすくなる因子の一つに「孤独感」がある。逆に、地域のコミュニティとつながっているという連帯意識や、コミュニティに貢献しているという達成感は認知症の予防に働く。60-70年代の方が奉仕することで、自分自身の認知症予防にもなる(かも)

システム)

会員:基本的に60歳以上の健康な方全員

ボランティア(勤労奉仕)をポイント制にする。

・勤労内容に応じて『お互いさま銀行』に貯金がたまっていく仕組み。将来自分が病気になり動けなくなった時に、たまっているポイントに応じて、公的介護+αの形で介護サービスが受けられる。元気なうちに沢山貢献しておけば、将来弱った時に沢山助けてもらえる仕組み。お互い様をより具体的な形にし、自分へのインテンシブをわかりやすい形にする。

・勤労内容はバラエティ多く用意し、日々の生活の中で著しく大きな負担にならないよう配慮する。ガーデニングが好きな人は高齢者の庭の手入れ、動物好きな方は高齢者宅のペットの散歩代行、料理好きな人は高齢者宅に週1-2回夕食のおかずを差し入れする、メタボぎみな人は「徘徊に付き添いますサービス」など。

体が多少不自由であっても傾聴ボランティアであったり、パソコンが得意な方ならネット通販代行などもできる。自営でパンを焼いている人は高齢者宅にパンを届ける。

・基本的に自転車で行けるくらいの範囲のコミュニティで助け合いが完結するスタイルを目指す。(地域の中で助け合っていることを実感できる距離感)

・「60歳を過ぎても人に奉仕するよりバリバリ働いてお金を稼ぎたい」という考えの人は、奉仕を最低限に抑えてもよいが、その場合は将来要介護状態になっても+αの介護サービスは受けられない。もしくは規定よりもかなり割高な有料でしか受けられない。労働力で払った方が得、という形にする。

・60歳の時点で既に疾患を抱え介護が必要な状態の人はこの限りではない。

・希望者は若い時から貯金を始めてもよい。元気な頃の自分の労働力を貯金し、将来の要介護時に引き出すイメージ。

・60歳以降はある程度義務として奉仕を行ってもらう。

・近所の商店など地元施設と連携して、お互い様銀行に貯金をしている方向けの特典などを用意し、貢献している方が得をするようなシステムを作る。(以上)

いかがでしょうか。背景にあるのは、国の予算が限られていてすぐに充足したサービスを期待できそうもない以上、自分達のことは自分達で何とかしないと、という考え方です。(ささえる診療所の村上智彦先生が『公の意識』と表現されています)地域の皆であーでもないこーでもないと話し合って、最初は妄想やとっぴなアイディアに思えても、ごく小さなコミュニティで試してみて改善を重ねていき、ノウハウをインターネットで共有して…としていけば、何かしら突破口が見えてくるのではないかしら、と思う今日この頃。

一緒に妄想の世界を共有して下さるお仲間を、絶賛募集中です。明日もみんなで笑っていられるように

海鮮丼

写真は先日北茨城で義両親にご馳走になった二つ島観光ホテルの料理。今でも夢に出てきそうなほど美味しかったです。(文章と関係ない食べ物の写真ばっかりですみません。食べることは生きること、ですから…)