病床で一人描いた開業の夢でしたが、サラリーマン家庭で育ち、親戚にも開業医なんて一人もいない(獣医さんが一人いるだけです)私。開業医のリアルな生活が、まったくイメージできません。まずは一定の期間(3か月)を区切り、開業に関する下調べ期間としました。その上で開業に向けて本格的に進むべきか、それとも勤務医としてやっていくかを決めようと思ったのです。
まずは全体像をつかもうと、開業マニュアルのような書籍を数冊買ってきたのはいいのですが、パラパラとめくり「こりゃ~ダメだ」と思いました。開設届けのような届け出一覧とか青色申告と白色申告と言った税務手続き、財務諸表とか聞き慣れない用語のオンパレードで、頭から煙が出そうになりました。拒否反応です。ちっとも面白くないのです。
もう少しとっかかりやすく全体的なことを教えてくれる情報源はないものか…。唯一ケーススタディのような形で開業にひそむ落とし穴を紹介する本だけは読み物の感覚でさらっと読むことが出来ましたが…こんな落とし穴が沢山ある恐ろしい世界に足を踏み入れたくない!と思いきり二の足を踏みました。インターネットでもさんざん検索しましたが、ネット情報は予想どおり玉石混交。受け手のリテラシーが乏しいこともあり、スウェーデンハウスなどのハウスメーカーが作ったクリニックのホームページを見てうっとりしてテンションが上がったかと思うと、「開業医はこれから冬の時代」という風潮の文章を読んで暗く沈んだ気持ちになってみたり、偏った情報に振り回されて一喜一憂する不毛な日々が続きます。