すっかりOさんのことを信頼し、お願いするのならこの人しかいない!という気持ちで、あとは契約書にサインするだけという段階に来ていた私。(直感で動く人間です)

H27年正月の帰省の折に、さらっと契約の報告を済ませようとした私に、父からのストップが。反対の理由の1番は「遠方に住むコンサルタントが、どうやって茨城県の開業サポートをできるんだ」ということでした。もし茨城に何度も足を運んでくれるとすれば、その分の交通費もコンサルタントフィーに上乗せされ、効率的ではないとも。その時の私は、開業に関して本当に右も左もわからない身。一方で父は、分野は異なれど仕事で会社を興す経験が豊富な経営コンサルタントです。何とか父を説得しようと言葉を尽くすも、何しろすべてが付け焼刃な知識で(そもそもそれを教えて頂こうとコンサルタントをお願いしようと思ったわけですから)十分な説明ができません。「世間知らずな娘が怪しい業者に騙されないように」という親心だったのでしょうが、父とコンサルタントの間に立って情報をやりとりしている間に、正直私も疲れてきました。
最終的にはOさんの方から
「おそらくお父様が求めているのは、私のようなタイプのコンサルタントではないのだと思います。」
という言葉と共に、コンサル依頼をお断りするメールが届きました。仕事ができる方ですから、疑いの目を持たれながらではなく、ぜひ一緒にとお願いされて仕事がしたいと思われたのでしょう。

これで最後のやりとりという時。契約には至らなかったけれど、それまで非常に親身に相談に乗って頂いたことへのお礼をメールで伝えたところ、真摯なお返事が返ってきました。「これだけは覚えておいて下さい。」という言葉と共に、これからますます診療報酬改定などで経済的に厳しくなる時代が来ますから、決して過大投資をしないように、などの注意書きが述べられていました。そして「本当に先生のことを考えて動いてくれる物好きなコンサルタントがどこかにいるはずですから、その方を見つけて必ず開業を成功させて下さい。」と。労力を注いだ挙句に後味が悪い形で契約が中断し、この先もご縁がなくなる自分に対してこれだけ真摯に助言をして下さる。これがこの方の本当の姿なのだな、と思いました。ありがたいと同時に、このご縁が途絶えてしまうことへの残念さがこみ上げました。