出会いは、思いがけない方向からやってきました。

患者さんのためにと導入した待合室のフローリングですが、出来上がった内装を前に、私の心に迷いが生じたことはここだけの話です。できあがったフローリングがあまりにも美しかったために、すっかり愛おしくなってしまい、土足仕様にするのが惜しくなったのです。できたての新築のわが家に、沢山の方が靴で入ってくるイメージで心理的に抵抗が。内覧会まではスリッパ使用の予定だったので「このままスリッパで出入りする形式にしようかな…」とスリッパ消毒器などを調べてみたりと迷走。

そんな時にインターネットで「クリニック 土足 清掃」などのキーワードで検索してたどり着いたのが、デンタルクレンリネスプロジェクトの代表小林宏さんのブログでした。そこにはスリッパと土足の汚れ方の違いや、土足の汚れを最小限に抑えるためのコツなどが丁寧に書かれていました。結論としては当初の自分の患者さんのためにという想いを貫いて土足仕様としましたが、小林さんの説明に背中を押して頂いたことは確実です。

「ついに…見つけた~!!」

 興味をもってブログを読んだ当時の私の気持ちです。洗い場やトイレ、床、ソファなどの医療機関の色々な場所について、何を使ってどんな風に綺麗にすればよいのかが写真つきで解説されていて、私が求めていた情報そのものでした。モップに対する考え方など、一般的なイメージとは逆と思われる記載もありましたが、論理的な内容で納得がいきました。

 小林先生は歯科のクリニックを専門としたクレンリネス(予防清掃)指導をしており、既に歯科クリニックに対して定期的に指導をするプログラムなどを整えていました。実際に指導をした歯科クリニックの実例も豊富に掲載されていました。印象的だったのは、そこに載っているスタッフの方の笑顔が例外なくキラキラ輝いていたこと。歯科の診療レベルがどうとか経営がどうだとか、ブログにはそんなことは一言も書かれていませんが、こんなスタッフが働く医療機関ならば、質のよい診療を行ってくれるに違いない…そんな風な確信を与えてくれるような笑顔だったのです。

 かたくなに「デンタル」「デンタル」(歯科)と繰り返す先生の姿勢からは「この人はもしやメディカル(医科)は嫌いなのでは…」という一抹の不安はよぎったものの(笑)そんなことは関係ありません!クリニック開院までのハードルをいくつも超える中ですっかり図々しさを身につけた私は、狙いを定めたターゲットにはとにかく食いついて離れるな、当たって砕けろという体当たり戦法をとることに。クレンリネス始動を何としてもお願いしたいというお願いメールをお送りし、晴れて3月17日にクリニックでの実地指導を頂くお約束を頂いたという訳です。

それまでの間にも、どんな道具を準備しておけばよいかお聞きして道具を揃えたり、ブログを切り貼りして場所ごとのケアのファイルを作ったりと、準備を進めていきました。

CIMG5998 週末のオイルソープ清掃は案外心が安らぐ時間だったりもして。(つづく)