誕生日を迎えた週末。節目として、一人村上智彦先生の書かれた本を読んでいました。

本
(村上智彦先生は、北海道の夕張で破たんした医療機関の再生に尽力され、地域医療について歯に衣着せぬ提言をされてきたリーダーです。今月闘病の末に多くの方に惜しまれつつ永眠されました。)
本と向かい合っている時間は、ひとり村上先生の講義を受けているような、贅沢な時間でした。一冊は自分用、もう一冊は待合室用にと購入した2冊の「最強の地域医療」は、自宅とクリニックで読んだ結果、2冊とも書き込みと付箋紙だらけとなり、とても待合室に置ける状況ではなくなってしまいました。(追加購入して置くようにします)

医学部5年目の夏にせたなの診療所を見学させて頂き‘ただものではない’空気に触れて以降、村上先生に実際にお会いすることは出来ませんでしたが、村上先生の生き方から大きな影響を受けたことは間違いがありません。村上先生は職種や年齢に捉われず多くの方にフラットに損得なしに接しており、その人柄も多くの方を惹きつけていました。これから自分が判断に迷う時、「村上先生の‘仲間’であるためには、どう振る舞うべきかな」というのが一つの視点になる気がします。

村上先生が、地域医療に必要だと言う、覚悟・愛情・ものがたり。
私にとっては、千葉県に住んでいた両親が昨年笠間に越してきたことが、最後の最後に‘覚悟’を決める大きなきっかけとなりました。もう帰る場所はありません。私にとってここが‘故郷’になりました。自分の親が暮らし、老い、そしてずっと先であってほしいけれど安心して亡くなってゆける場所であることを目指していけば、大きな過ちは起こさないのではと思っています。
まずは6月4日の友部公民館での講演から、新たな挑戦を始めます。自分の言葉で思いを伝え、この地域での‘仲間’を集っていきます。
『あなたは間違っていない。だから、このまま続けて下さい。
黙っていても何も変わらない。誰かがやらなきゃいけないんだから。』

村上先生、私、きっとやり遂げます。どうぞ見守っていて下さい。