10月1日から、インフルエンザの予防接種をしています。

予防接種

 小学生の頃の私は、病院の消毒くさい匂いもほんのり黄ばんだ白衣も注射も粉薬も大大大嫌い!な子供で、「今日は注射だから早く帰って来てね。」と母から言われた日には、必ず寄り道をしてとっぷり日が暮れてから帰宅する子供でした。しかも小学校高学年まで。(いまさらですが、なぜ医療職についたのか謎…)だから来院する幼児が泣こうが叫ぼうが、来院した時点で自分よりは上等な人間確定。

 子供たちの気持ちがわかるだけに、なんとか痛くない接種方法がないものか…と考え、今のところ主戦力として採用しているのが『冷やし接種』

アイスノン

 その名の通り、針を刺す上腕下部をアイスノンでぎんぎんに冷やして、感覚が鈍くなったところで接種するという方法です。

私も今年これで注射しましたが、チクッと刺す時の痛みにはかなり有効で、いつ刺したの?というくらい感じません。ただ、液体を注入する時のジワーッとしみる痛みはゼロにはならず。注入時の鈍痛には、できるだけ時間をかけて(10秒以上かけて)ゆっくり注入するのがお勧めです。うんと小さな子供の場合には、ゆっくり打っていると動いてしまうリスクがあるのでそこそこの速さでやってしまいますが。

それ以外には、肘を軽く曲げてもらう(筋肉の緊張を和らげるため)、「息を吸って~吐いて~。」と言って吐いたタイミングで刺す、痛くないと思った方が痛みが少ないと説くなど、小技を重ねて痛みを最小限にする努力をしています。

大人に「痛いのが嫌ならどうぞ」とアイスノンを渡しても、フッと鼻で笑われることが多いので、大人は挙動不審な動きをしている人にしか勧めません。2歳以下のあまり小さい子も、冷やしたことが原因で泣いたりするのでいまひとつ。この方法のメリットを享受する上顧客は、小学生!泣くのはさすがに恥ずかしいけれど実は注射嫌い!…という子が「痛くなかった~!」と笑顔になってくれると、医者冥利に尽きるのです。この方法、冷やし足りずにそこそこ痛かったとしても「案外痛いじゃん!」とネタとして笑って許してもらえるのがいいところです。

病院って必ずしも怖いところじゃないんだよ、どんなことも工夫次第で何とか乗り切れるものだよ、と子供にわかってもらえたらいいな…と願い、今日も予防接種に精を出すのでした。予防注射嫌いの方、ぜひお試しあれ。