(4)良質な脂質もしっかり

1950年代から長期にわたって、心筋梗塞などの血管の病気は「コレステロールが高いことで起こる」と脂質が犯人扱いされてきてみました。肥満についても同様です。しかしそんな常識は、実は過去のものになりつつあるということをご存知でしょうか?

バターを食べろ

2014年に世界的に権威のある科学誌「TIME」がこの問題を『Eat Batter』(バターを食べろ)というタイトルで取り上げ、世界に衝撃を与えました。コレステロールに濡れ衣を着せていた真犯人、それが糖質であることがわかっています。

 先ほどのケトジェニックダイエットでも出てきましたが、糖質を断つと体はケトン回路スイッチがONとなり、脂肪を燃やしてエネルギーを生み出すようになります。バターやラード、卵黄は材料となる良質な脂質ですから、しっかり摂った方がよいのです。

良質な脂肪酸は、エネルギーの燃料であると同時に、神経細胞を包む膜の材料でもあります。さんざん悪者扱いされてきたコレステロールが低すぎることは、感染などへの抵抗力を落として寿命を短くする、そして認知機能低下の原因になることも分かってきました。

ちなみにマーガリンに代表されるトランス脂肪酸は「狂った脂質」と呼ばれ、

欧米では販売が禁止されています。バターより健康にいい…と信じてマーガリンを選んでいた家庭は多いはずですが、即バターに切り替えましょう。